シーズンが始まったかと思いきや
あっという間に２ヶ月が経ち
今シーズン初戦となる
アジア大会
ファーイーストカップ中国シリーズに
参戦してきました！
例年に比べて中国もとても暖かく、
いつもなら−30度とかなってしまう時もある中国ですが
今年はプラスの気温な日もあるくらい暖かかったです。
また、謎のウイルスが激流行していて、
私が行く前から
現地入りしている日本人の８割がかかっているとのことで
私も現地入りしてからかなり気をつけながら生活していました。が、
案の定レース直前にかかってしまい、、、
なんとか熱は下がったので
レース当日は参戦することができました。
レースの結果はどうだったのかというところですが、
私の苦手な雪質、斜面にことごとくやられ、
GS1日目16位、2日目11位
SL1日目17位、2日目14位
という結果に終わりました。
ただ数字だけ見たら、
本当に恥ずかしく、情けない気持ちになりそうですが、
レース状況や自分の状態、いろいろなものを
把握した上で
情けないとか、悔しいというよりは、
冷静に今の自分に〜が足りないからこうなった。
ということがはっきりしているので、
落ち込むというよりはむしろ前向きで、
次に向けて自分のやらないといけないことにフォーカスしています。
今だからこんなこと言えていますが、
中国に入ってからの練習期間中、
なぜかすごく心が不安定で
元々かなり泣き虫な私ですが
毎朝目がパンパンで朝食会場に行くのが恥ずかしいくらい
毎日メソメソしていました。。。＾＾；
色々な方に話を聞いてもらったり、相談していくうちに
胸の内がスッキリして、
それと同時に
今までの自分に何が足りていなかったのか
今の自分がやらなきゃいけないことはなんなのか
霧が晴れるようにだんだんと見えてくる感じがしました。
人に話すことって大事ですよね。
聞いてくれる方が周りにいることにも感謝です。
色々悩めばいくらでも悩めましたが、
今はとにかくやるべきことにだけ集中して
レースに挑もうと意識を持っていきました。
GS1日目の1本目
中国のコースに苦手意識のあった私は
少しでも速く！速く！と、焦る気持ちばかりで
滑りにもそのまんま焦りが滲み出ていました。
優しく長く圧をかけてターンとターンを繋げてあげないといけないのに
私はガツン！ガツン！と抵抗ばかりかかってしまう、
単発で急激な圧ばかりかけていました。
その滑りを見て、
じゃあどう滑るべきなのか
何をしたら少しでも速く滑ることができるのか
ヒントをくれる方もいてくれたので
それを頼りにしながら、
考えて、やることを一つに絞り、実践してみる。
ということを
GSは2日間あったので、合計で4本滑ったわけですが、
その１本１本で行いました。
そうすると、4本滑っていくうちに
滑りが少しずつ変わって
タイムにも少しずつですが速くなっていきました。
たった4本で、
目にみえるだけの違いが出たんです。
そのことを改めて体験したときに、
私は今まで何をしてきていたんだろう？と
恥ずかしく情けなくなりました。
今シーズンは板のチューンナップについても教えてもらって
色々と気づくことが多く、
今までどうしてやってこなかったんだろう？
と思うことがありましたが。
何かと、今までの自分が
考えているようで考えていなかったり、
理解しているつもりで本質を理解していなかったり、と、
つもりでやってきていることが多すぎたんだと、
気付かされることが多いです。
さっき話していた
一本一本何が違うか何をすべきか考えて実践してみる
なんてこと、
もしかしたら小学生でもやっていることかもしれないですが。
２３にもなった私は今更、気づいたんです。
何を言ってんの今更。って思われても仕方ないですが、
今までも自分では考えている「つもり」でしたし
理解している「つもり」でした。
でもそれが、「つもり」であることに
気付けず、この歳まできていたんです。
本質を理解すること。
感情や感覚じゃなく
実際に起きているその現象、現状を見つめて考える。
うまく言葉にできないけど、
それらを理解して真剣にやってこれなかったことが悔しくて
それをわかってこの数年間過ごしてきていたら
どれだけ違っただろう。と思って
時間もお金ももったいなく感じてしまって
今までの自分にすごく反省しました。
それらのことを体験して、すごく落ち込んで
バカだったなとすごく惨めに思ったりもしたけど、
今更かもしれないけど
遅すぎるのかもしれないけど
このことに気づけたなら
これからは何か大きく変わっていくことができるかもしれないから
そんなことに気づかさせてくれた中国に感謝したいと思うし
これからは、もう少し賢く闘っていきたいなと思います。
アルペンスキーって本当に難しくて
これをすれば速い。なんてものはない気がします。
毎回、コースも、雪質も、天気も、斜面も全部違くて
何一つとして同じシチュエーションなんてなくて、
だから、自分で滑っていく中で、
いろんな練習、レースに出ていく中で
一つ一つ「経験」を集めていって、
こういうコースはこれ
こういう雪質はこれ
って、自分の引き出しから
それに当てはまるものを上手に使いこなせる人が
どんなコースでも速くて、上に行ける人なんだなって
今回本気で、どうしたら速く滑れるのか
「ちゃんと」考えたことで改めて感じることができたので、
これからはそんな選手になっていけるように
また気を引き締め直して頑張っていきたいと思います！
中国が終わって直接ヨーロッパに戻ってきて
明日からこちらでのレースが始まります。
もう１ヶ月ヨーロッパで頑張らさせてもらえるので
無駄にしないように
１日１日少しでも成長できるように
頑張っていきます！！！
今回のブログでは、
何言ってんのよ。と落胆させてしまった部分も
もしかしたらあるのかなと思いますが、
これ以上はがっかりさせませんので！！
引き続き応援よろしくお願いいたします！！
「どうしたら速く滑ることができるのか」を
人生で一番考えた、そんな中国シリーズでした！！
最後まで読んでくださってありがとうございます！
それではまた＾＾
Maharu.
